尾張町にあるこの建物の中には蓄音器が所狭しと並べてある。
なんでも個人の収集家が集めた蓄音器(電蓄にあらず)540台と
SPレコード2万枚をもとに開館したらしい。
本日はここで蓄音器とSPECというオーディオメーカーの音を聞
き比べるという趣向なのです。
試聴会の前に2階から3階にある蓄音器を見たり音を聴くことが
出来ました。電気的な増幅器は全く使っていなくても、かなり大き
な音が出ます。音はね、私は評価しないが熱烈なファンがいるら
しいです。さて私の目的はSPECの「心震わすサウンド」です。
オーディオメーカーのSPECは、新進のメーカーで元パイオニア
の技術者達が立ち上げたアンプ主力の会社です。オーディオ業
界が年々縮小する中で、やりたいことをやろうという意気込みが
素晴らしい。昨年の今頃「ガイアの夜明け」というテレビ番組でこ
の会社が紹介されたのだがその時から興味を持っていました。
スピーカーはSIGNATUREという北欧のものらしい。富山のクリ
アーサウンド今井という販売店が用意したようです。
これがSPECのアンプで上のが約28万円。下のは約120万円。
CDプレーヤーも北欧の製品であると紹介されました。
試聴会後の質疑応答中。右端の人がクリアーサウンド今井の社
長です。
スピーカーの後ろに反響板が置かれています。さすがにメーカー
から来た人のセッティングなので分かっていらっしやる。
スピーカーは必ず壁を背にしないと音にならないのは常識で、こ
れは野原でピアノを弾いたり歌ったりしても音にならないのと同じ
ことですね。今回のスピーカーのように小型であればなおのこと
壁からの反射音が必要です。以前に創作の森で開かれた試聴
会ではその辺のことが全く考慮されずに、ただ置いて鳴らしてい
るだけでした。いくらタンノイの名器であってもあれでは良い音が
聴けるはずはない。だからオーディオスペースコアは信用できな
いのだよね。
アンプで音はそれ程変わらないと思っているわけですが、今回も
心震わす程の音では無かったね。アンプのベース部分に楽器の
材料であるカエデやスプロースなど高級木材を使っているらしい
。回答ではアンプも楽器であるという。極僅かな振動を音に変え
るという至極分かり難い説明だが、それならアンプもスピカーの
横に置くべきではないかね。
D級アンプなので発熱が少ないのは分かるが、それが良い音に
結びつくかというとどうなんでしょうか。寿命が長いのは大いに
理解します。