コーラルスピーカーが我が家にやって来た
コーラル音響株式会社というと年配のオーディオマニアなら名前
は知っていると思います。スピーカーメーカーとして有名であった
が90年代に消滅したらしい。ある日地区の住職曰く「古いけど良
いスピーカーがあるので持っていかんか」そして持ってきたのが
コーラルのステージ7というスピーカーである。1971年頃の発売。
49800円の定価であって当時は高額な方に入ると思われます。
住職も若いときは一時オーディオに凝って知人に良い音のを見繕
ってもらったらしい。まあこの当時オーディオを趣味にするのが流
行ったからね。主にジャズを聴いていたらしいが、ここ20年ほどは
全く聴いていないと言う。
音は渋い。聴いた瞬間タンノイの古い機種を思い出しました。
低域も高域も、ある点からばっさり切り取っているような印象があ
って音の広がりも乏しいように感じられる。
サンスイα907なので馬力は十分です。
ステレオ誌付録のオーディオチエックCDで確認すると低域も高
域も問題なく出ている。どうも音色が現代風でないためそのよう
に聞こえるようだ。JOHN COLTRANEのBLUE NOTE版
AUTUMN LEAVESを聴いてみるとサックスの息を出すふ、
ふ、ふ、という音などは漂うように聞こえる。
100Hzあたりからだらだら下がっているのでまあ当時の一般
的な特性でしょう。解像度などはNS1000Mとは比較になら
ないがこれだけを聴いていると特に不満は感じないです。な
により刺激的な音が出ないのでこれはわたし好み。これで
暫く名曲の世界に浸りましょう。
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