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2016年9月16日 (金)

情けないぞ国土交通省

新聞報道によれば、三菱自動車は燃費不正問題が発覚した後も再測定時に

正を認識しながら国の規定と異なる方法で測定していたらしい。国土交通省

は同社本社に立ち入り検査し不正を確認したという。三菱自動車の不正はとん

でもないことであるが一方許認可を行う国土交通省に落ち度はないのだろうか

そもそも最初に不正問題が発覚した時点で国土交通省は低燃費車としての認

可をしていながらその内容についてはメーカーからのデーターをそのまま流用

し、数値の確認は行っていなかったという。低燃費車には優遇税制があり、そ

認可権が国土交通省にあるならばその行いは厳格でなければならず、メー

ーの数値をそのまま使用するなど全く無責任と言わざるをえない。燃費の審

は独立行政法人がシャーシダイナモという測定装置で計るらしいが、元にな

走行抵抗はメーカーの測定値をそのまま使用するという。この値が正しいか

うかは誰が保証するのか。国土交通省はメーカーで立ち入り試験をして数値

確認をするのが当然であろう。不正が発覚し大問題となった後も走行試験デ

ターの確認はしていなかったのは甘いというか無責任というか不可思議なこ

である。

走行データーの試験方法は5回程度の測定の平均を使うらしいが、これもバラ

ツキの出やすい実走行データーとしては回数が少なすぎるのではないか。藁を

もすがる思いの三菱自動車としても回数を増やしてデーターを平均化したいの

は当然であると思われる。もっとも良いデーターを抽出するために増やしてい

ただけとも考えられるが。

国土交通省は三菱自動車に対して「再測定結果をかさ上げしようとした意図が

疑われ、常軌を逸する事態」と激怒しているようだが、省もそれ相応の反省が

求められて当然ではないだろうか。

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