富山クラフトオーディオクラブ 第31回試聴会
魚津市新川文化ホール 小ホールで行われた試聴会
です。
富山クラフトオーディオクラブは年2回試聴会を行って
いるのだが会員ではない私にも案内が来た。有り難い
ことである。この会は趣味で製作した真空管アンプの
試聴から発展したようであるが、現在は各種オーディオ
に関する研究発表の場となっているようです。
舞台に置かれた3種のスピーカーです。両端のは前回
から登場した自作スピーカー。そしてアルテックと励磁
スピーカーとされるもの。
発表者製作のアンプ。
アンプによる差は少ないといつも思うのだが、強いて
いうとEL34PPと833シングルによるアンプが良かっ
た。EL34は安価な一般的真空管であって使い易い
球のようだ。そのためクラブ員からはあまり注目され
ていないようだが、製作されたアンプはいずれも極素
直な音が出ているように思います。833は大型の送
信管で、誰でも使ってみたいと思う球らしい。増幅回
路にしろ電源回路にしろ大型で、発熱も相当なものに
なると思われます。音は最初もの足りないように感じ
たが、聞き慣れるとまろやかで繊細。刺激感もなくて
私好みです。これぐらいの音でないと自宅では聴いて
いられないのではないでしょうか。
励磁スピーカーの発表もありました。励磁というと永久
磁石のかわりにコイルに電流を流して磁力を発生させ
るものと推定するが、これはそのスピーカーをパッフル
に取り付けたもの。前に見える外部電源はスピーカー
に電流を流すものらしい。わざわざ励磁型とするから
にはそれだけ音の良さがあるはずだが、発表者から利
点についての説明はなかった。音も特によいとは思わ
なかったのだけどね。
「電源部から漏れ出す磁界の除去対策を講じたCDプ
レーヤー」の発表もありました。CDプレーヤーの電源
から出る磁力線が回路基板に照射されるとノイズ電
流が発生して信号電流に付加され音質悪化の原因
になるという。発表者は長年ノイズを研究してきた方
らしいが、漏洩磁界遮蔽板や漏洩磁束吸収板の効力
は全く感じることが出来なかった。大体電線に電流が
流れると磁力は必ず発生するわけで、CDプレーヤー
のみならず大型の電源トランスを内蔵するアンプは
強力な磁力発生装置といえる。またスピーカーまで
のケーブルにも発生しているわけでCDプレーヤーの
みの対策で良い結果が得られるとは思えない。銀線
材のケーブルを使うと堅い音がするとかいう類の話
のように思えました。
DSD音源からの再生もありましたがいずれも音がき
つくて私にはとても聴いていることの出来ない音でした。
発表会での音はこのようなきつい音が多いのだが皆さ
んこの音を自宅で聴いておられさらに満足されているの
でしょうかね。それとも私の耳がおかしいのでしょうか。
さらにいうと同じDSD音源再生機として私はコルグを
使っているのだが、最高のサンプリングにしてもこのよ
うな音にならないのです。
町野会長の挨拶。
伊藤事務局長の挨拶。自作3wayはこの方の物。鯖
江の発表会でも見掛けました。
休息時の様子です。皆さんアンプ類に興味津々のよ
うですね。
コメント