ポール・モーリア リメンバー・コンサート
ハーモニーホール大ホールでのコンサートです。
「恋はみずいろ」が大ヒットしたポール・モーリアだが2006年
に逝去している。その後パリ生まれのジャン・ジャック・ジュスタ
フレがポール・モーリアサウンドを引き継いで演奏しているらしい。
ジャン・ジャック・ジュスタフレはフレンチ・ホルン奏者でポール・
モーリアのレコーディングに参加していたという。自身のオーケスト
ラを率いて'13年から毎年のように来日しているようです。
電子楽器やギターが目立つオーケストラです。中段に居座る女性ホル
ン奏者は欧州系の顔立ちで飛び切りの美人だった。席は最前列の中程
。もちろん弦楽器などのハーモニーを直接聴くためです。ステージに
は後ろと横に幕が下ろされている。これは初めて見ましたが、反響音
を抑えるためでしょうか。開演前にはホールにジャズが流れている。
これも初めての事でなかなか粋なことをするね。と、ここまでは良か
ったのだが。曲はエーゲ海の真珠、涙のトッカータなど聴き慣れたポ
ール・モーリアサウンドなのだがなんと目の前にあるスピーカーがで
すね。
ステージの前にはPA用スピーカーが4個置かれている。ジャズもこ
こから流れていたのだが、なんとこの小型のスピーカーから楽器の音
が出てくるのです。各楽器の直接音も、もちろん聞こえるのだが、楽
器にはすべてマイクが付けられていて増幅したのを鳴らしているのだ
ね。このスピーカーは前に出ているため最前列の私の席からは2メー
トルと離れていない。スピーカーからの音が全くもって支配的であり
かつ小型スピーカー特有の中域から高域にかけてピークを感じるもの
で弦楽器のさわやかさなどおよそ感じられない音だった。なぜこんな
安物スピーカーを客席の目の前に置かなければならないのか。ハーモ
ニーを演出したいなら演奏者の椅子の下にでも置けば良いものを。こ
んな酷い音を聞くくらいなら家でCDを聴いたほうがよほどましとい
うことで前半終了で帰って来ました。華麗な演奏を期待をして行った
のに本当に腹が立つ。金返せ!
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