フィリップ・ジョルダン指揮ウイーン交響楽団演奏会
ハーモニーホール大ホールでの演奏会です。
何日か前にハーモニーホールから電話があって、開場が遅れるのでホ
ワイエなどで待機して欲しいとのことだったが何故かは不明です。開
演20分ほど前に開場となりました。席はバックシート前から2列目
の端側。せっかくの演奏会なのでもっと良い席で聴きたいわけだが余
裕のないシニアならば仕方あるまい。これで8000円です。うーむ。
フィリップ・ジョルダン氏はパリ・オペラ座の音楽監督とウィーン交
響楽団の主席指揮者であるらしい。端正な顔立ちとすらりとした体型
で映画俳優かと思うほどだ。指揮者なのでタクトを大きく振るわけだ
が、その動きが実に柔らかく且つなめらかです。演奏者はその動きに
引き込まれてしまうのではないか。
ウィーン交響楽団はオーストリアでも有名な楽団らしい。女性奏者は
4割ほどでその他の男性奏者は年配の方が多い。華やかさは無いが重
厚さは有るといえる。
曲はベートーベン序曲コリオラン。そしてメンデルスゾーンのヴァイ
オリン協奏曲。ヴァイオリンは樫本大進氏。
2010年にベルリン・フィル第1コンサートマスターに就任したらし
い。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲というともちろんCDで
何度も聞いているわけでイメージしながら聴くことになります。冒頭、
音のおかしい部分があって緊張したのだが後は問題なし。
最後はブラームスの交響曲1番。意識したわけではないのだが前日自
宅で聴いていたのがクルト・ザンデルリンク指揮ベルリン・フィルの
1番で比較しながら聴くことになりました。ハーモニーというかバラ
ンスがCDで聴くのと全く違和感がない。普通マスタリングの際には機
器によっていろいろ手を加えるからこそバランスの良い音に聴けると
思うのだが同じように今回の演奏は実にバランスよく聴けました。バ
ックシートの高いところから聴いていたからかも知れない。アンコー
ルはハンガリア舞曲5番他全3曲でなにか得をしたような気分で帰って
きました。