尖石縄文考古館
日曜日の昼、NHKFMで「トーキングウィズ松尾堂」というのを放
送しているのだが、その中で歴史博物館の教授が尖石縄文考古館の土
偶は素晴しいという話があった。縄文のビーナスと仮面の女神という
ものらしい。以前NHKBS「英雄たちの選択」という番組の中で、
司会の杉浦アナウンサーがうっとりと土偶を眺めていた記憶もありま
す。これは行かなくてはならないでしょう。自宅からは約270キロ
、茅野市豊平にあります。
中規模の博物館という印象だが歴史ファンが多いのでしょうか。群馬
や埼玉、横浜などの車も駐車しています。
国宝の土偶で縄文のビーナスと呼ばれています。約5000年ほど前
のもので、このような土偶は日本で3か所でしか見つかっていないら
しい。杉浦アナが見ていたのはそのうちの青森で発掘されたもののよ
うですね。見た目なめらかで艶があるのだが雲母を混ぜてあるらしい。
仮面の女神と呼ばれるもの。これも国宝だがなぜ仮面なのかはわから
ないようだ。いずれも祈りに使われたものらしいが妊婦を現わしてい
るといいます。
このような形で出土したらしい。
この時代には珍しい薄い土器だがこれも国宝。このような国宝が何点
も展示されています。
蛇体把手がついた土器だが珍しい物らしい。
矢じりや工具として使用された黒曜石は近くの和田峠で産出されるこ
とで有名だが当地でも原石が見つかっている。縄文時代の人たちは食
料を得る必要から、山があり川があり平地に住むという条件があって
何年かごとに移動を繰り返していたとされる。しかしこの地の住民は
定住し、大規模な集落を形成していたらしい。黒曜石が出るしその加
工品を食料などど交換できたので定住が可能だったのではないだろう
か。私の勝手な推測ですが。とにかく展示されている土器の数が尋常
ではなく大規模な集落であったことは間違いありません。
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