八甲田山雪中行軍遭難資料館
青森市から十和田湖に向かう道路沿いにあります。地名は幸畑だが映
画「八甲田山死の彷徨」で聞いた地名のような気がします。雪中行軍
の途中道であるわけだがこの辺りはなだらかな丘という印象です。
バス停の名前は幸畑墓苑となっていて墓地公園として整備されていま
す。
明治35年青森歩兵第五連隊は雪中行軍を実施するのだが途中悪天候
で大部分の者が死亡するという惨事になった。世界最大級の山岳遭難
事故とされています。行軍道中の大滝平では後藤伍長が立ったまま仮
死状態で見つかったらしい。これは馬立場にある記念碑のレプリカで
す。
当時歩兵の弁当だが凍って食べることは出来なかったらしい。
冬山に対する装備が貧弱で寒さに対する知識も少なかったらしい。
映画では神成大尉と山口少佐の指揮系統に齟齬があり遭難の一因とさ
れているが、当時の行軍そのものが無理なものであったらしい。また
救出された山口少佐は病院で責任を取って拳銃による自殺をしたこと
になっているが凍傷で不可能だったという。陸軍の記録では心臓麻痺
とされているが、不祥事の発覚を恐れた陸軍が毒殺したという説もあ
ります。
明治36年に創設されたらしい。山口少佐や下士官、そのほか200
名あまりの墓碑が並んでいます。
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