県立図書館で借りてきました。
改訂版はより専門的な内容になっている。著者の石井氏は音を聴くた
めの環境について研究をしている方で、私も富山クラフトオーディオ
クラブの試聴会で講演を聞いたことがあります。オーディオを楽しん
でおられる方のブログを拝見することがあるのだが、セッティングに
ついて気になる部分があったので再度本の内容を確認したわけです。
これは拙宅のセッティングだが、12畳あまりの部屋で横長方向にス
ピーカーを設置している。以前から雑誌に発表していた石井氏の理論
を参考にした私自身の実験の結果だ。石井氏によると良い音で聴くた
めの部屋の寸法には黄金比があるという。縦を1とすると横は0.8
45、高さは0.725だ。一般の家屋はこの比率に比べて特に高さ
が不足する。そのため横長配置とするのが良いらしい。ブログの画像
では縦長配置であって高さも普通に見えるので満足な音が出ていない
のではないか。中域から高域だけのスピーカーなら問題は少ないが、
低域を出そうとすると問題が出てくる。低域は音圧が大きくて吸収も
少なく反射が大きいのだ。壁などで反射した低域の音はあるいは増幅
され、あるいは減衰してめちゃくちゃな形で直接音と絡まる。小音量
では問題なくても音を大きくすると全くまとまりのない音になるわけ
だ。余計なお世話と言われそうだがブログの方にも横長配置を勧めた
い。
部屋の寸法を測るために使用しているレーザー測定器です。5千円ほ
どで買えるのでこれもぜひ勧めたいです。スピーカーの正確な配置に
も活躍します。