コロナ過の最中ではあるが厳重な対策をして開催されました。場所は
魚津市の新川文化ホール 小ホールです。
ステージにはいつものスピーカーがセットされています。アルテック
620Aと事務局長製作の2Way。
最初は稲葉氏の安井式35W無帰還ステレオパワーアンプ。
プリント基板のレイアウトは自分で設計し基板業者が製作したらしい
。電源は別筐体でスイッチング電源を使用している。過不足なくすん
なり耳に入ってくる。素直な音に感じた。
坂井氏の金田式バッテリー電源・半導体BTL接続パワーアンプ。最
新素子であるSic MOS-FETを使用した回路だ。坂井氏は80
歳をとうに越しているらしいが、最新技術で増幅回路に挑戦されてい
る。
38-2TRで録音した北村英治は実に生々しく聴こえた。バッテリー
によるメリットは比較できないのでわからなかったがその違いを聴い
てみたいものだ。
黒崎氏のSCT3030ALパワーアンプ。黒崎氏も80歳を超えて
いるらしい。
出力素子による音の違いはあるようで、バイポーラトランジスタ、F
ETと進化してきたがこちらは坂井氏と同じSic MOS-FETを
使用している。一般MOS-FETより音は格段に良くなるらしい。私
はすっきりした音に感じたが特に差があるとも思えなかった。
前川氏の6B4Gシングル 4W+4W メインアンプ。
回路は非常に凝っていて練に練ったものらしい、。前川氏がホールで
は出力が足りないと言っていたが、確かに音は小さめで且つ歪感のあ
る音だった。4Wとされているが本当に出ているのだろうか。高能率
のスピーカーを使っているので4Wでも十分な音圧が得られるように
も思うのだが。
広瀬氏のPX-4シングルアンプ 真空管バッファアンプ型デュアル
モノーラルD/Aコンバータ。氏はデジタル回路の専門家のようだが真
空管回路についても詳しい。
バランスアンプだがインターステージトランスを使用しているという
。インターステージトランスとは一次側、二次側ともに二回路あって
直列も並列も可能というもの。このアンプは初段増幅の一次側をプッ
シュプルとし、二次側をシングルとしている。D/AコンバータはDA
CをAK4495SEQという最新型に変更したらしい。DSD5.
6MHzによるジャズ再生は緻密な音に感じました。いずれの発表も
素晴らしい音で差というほどのものは感じなかった。一つは小ホール
という広大な環境であって自宅で聴く音の環境とはかけ離れているこ
と。次に大音量で再生していること。いずれも自宅で楽しむ音とは違
うわけで、ホールで良し悪しを判断するのは難しいです。
小ホール入り口にダンボールが置かれていてトランスが4個ありまし
た。好きに持って行けという。1個いただきましたが2.7キロもあ
る品です。仕様は不明なので修理が完了したスライダックを使って調
べますがこれも楽しみですね。