並木藪蕎麦
仲見世通りからの帰り道にあります。並木藪蕎麦といえば杉浦日向子
の「ソバ屋で憩う」で特選五店のうち最初に出てくる店だ。
何処にでもある田舎の食堂のような構えだが自信たっぷりの「藪」の
看板が迎えてくれます。
ざるを注文します。800円。前回はおかめという種物を注文したの
だが、これが名店 ?というレベルに感じた。後で考えると種物で蕎麦
の味を云々するのは適当ではなかったようで、今回はそれを確認すべ
くざるにしたわけです。麺は機械打ちらしいが細麺で喉ごしは良好で
す。汁はびっくりするくらい塩辛くてさすがに東京の蕎麦屋だ。麺を
汁にほんの少しつけるつもりでも、ついつけ過ぎてしまう。蕎麦の香
りが鼻にきてこれ良いじゃないの。旨い蕎麦です。やはり蕎麦はざる
でないと本当のところは分からないということかな。蕎麦の量は少な
いのでこれだけで食事は無理だな。注文の様子を聞いていると2枚、
3枚と最初にしているようです。
蕎麦湯も同時に運ばれます。汁は濃いのにたっぷりあって蕎麦猪口に
入れすぎでした。多めの蕎麦湯で割っても、うーむ、濃い味だ。店内
は一人で徳利を傾ける人、4人で油圧がどうのと議論する人、スマホ
に熱中している人などいろいろだが、店員のおばちゃんはこれが普通
と気にしていないようです。ご馳走様。
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