富山市のホテル古志2階大広間で開催されました。
和室の大広間であってコロナ対策のため窓は開けられています。デッ
ドな特性で音の質がよくわかりそうだがちょっと寒いね。会場には会
員の他に私のように自由参加の方もいます。
町野会長の挨拶。富山市にあるCSポートという音響機器メーカーの
社長です。
スピーカーはD130+TD-4001の2Way。プリアンプCSポ
ートC3PR。CDプレーヤーはSANSUI-CDα 717LTD。
志甫氏の作品 KT66シングルアンプ。課題曲の出だしは形の良い
音に聴こえたのだが少々うるさくも感じる。もう少し柔らかみのある
音が私の好みだ。
飴井氏の作品 STASIS回路アンプ。Thresholdという
有名な会社があるのだが、そこの回路をまねたアンプらしい。疑似A
級回路でB級のパワーもあるという。低域が小気味よく出ていたよう
だ。「し」音が強く出るようにも感じたが「火の鳥」は大変良かった。
前川氏の作品 6AR6ppステレオパワーアンプ。出力トランスに
電源用トロイダルトランスを使用したもの。アンプ用主力トランスは
高価なものになるのだが、この場合相当安くつくらしい。トランスは
100円ショップで買ったケースに収められています。音は聴きやす
くて歪感もなく私好みの音に聴こえた。
町野氏の作品 5894(2B94)A級シングルステレオアンプ。5
894はプレートが2組となっていて、これを片側だけ使うとすっき
りとした音になるのではないかと実験のため製作したものらしい。グ
リッドの片側をGNDに落とすだけで良さそうに思うがー170Ⅴの
バイアスを掛けなければならないという。SWにより切り替えて音質
の違いを確認します。片側ではすっきり感があるが高域が少しきつく
感じた。全体に薄い音の感じでフラットな特性のようだ。他の人の印
象は見通しの良い音とされる。両側では厚みが出るように感じ私好み
の音だ。町野氏の解説ではダンピングファクタが変わるせいらしい。
せっかく2組あるプレートを減らすぐらいなら単プレートの真空管を
使用すれば良いのではとは私の感想です。
広瀬氏の作品 リチウムイオン蓄電池ポータブル電源による真空管ア
ンプの駆動。アンプに影響するノイズや変動の影響をなくすため電池
駆動としたもの。1.1kwhの容量があるらしい。電池からインバー
タで100Ⅴを生成しているためノイズが出るが、高周波であるため
可聴帯域には影響がないという。念のため絶縁トランスとノイズフィ
ルタを使用しているが、これではAC100Ⅴを直接使用するのと変
わらないのではという気がしてくる。2W出力だが十分な音圧でバラ
ンスの良いに聴こえた。
手塚氏の作品 EL34シングルアンプ。手塚氏は無線と実験誌に製
作発表していてこれはその時のアンプです。6W出力らしい。初段と
ドライバー段はトランジスタを使用するハイブリッド構成で実にのび
のびと音が出ていたようです。これは出力トランスに相当良いものを
使っているはず。真空管アンプは出力トランスで音が決まると思って
いるのでね。
今回も高級な音響に接することが出来ました。自分の音に満足してい
ると進歩がなくなるので新しい音を聴くのも大事なことだと思います。