2023年7月 9日 (日)

朝沼思考

昔、朝沼予史宏というオーディオやオーディオビジュアル評論家がいた

。HiⅤiやステレオサウンド誌などに評論記事を書いていたのだが、

2002年12月に死去している。その風貌や切れ味鋭い文章などで注

目の人だった。

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ステレオサウンド社から氏の思いや考えを1冊にまとめた本「朝沼思考

」が出ている。2012年に発売されていて現在は電子版でその内容を

知ることが出来るらしい。

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591ページの本で価格は14286円。マニア向けの本であって市中

にはほとんど出ていないし、あっても高価でとても買える値段ではない

。調べているとこの本が滋賀県立図書館にあるではないか。早速行って

きました。

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図書館は大津市のびわこ文化公園内にあります。園内には、県立近代

美術館、埋蔵文化財センター、茶室「夕照庵」といった文化施設もあ

って素晴らしい環境です。

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図書館入り口。私は氏のことをステレオサウンド誌の記事でしか知ら

なかったのだが、月刊HiⅤi、季刊ホームシアターなどに膨大な記

事を書いていたのだね。仕事で最高級の音を聴けるのは幸せなことだ

と素人考えをしていたのだが、筆が遅くて締め切りに追われるなどそ

れほど楽な事ではなかったらしい。遠いところまで来たわけだが手に

取ってじっくり読めたのは大変良かったです。

2023年5月 8日 (月)

スーパーツィーターを追加

音工房Zのスーパーツィターキットを購入しました。前回スーパーウ

ーハーのレベルを上げたのだがそれならば高域も増強しないとバラン

スが取れないと思うわけですね。

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実はこれより前に外国製のリボンツィーターをAmazonで買った

のだが、ペアの記述があるものの送られてきたのは1個のみだった。

レビューを読むとインチキ業者というのが大方で返品することにした

のだがこれが大変でした。連絡しても返事が来ないのでAmazon

経由で連絡したのだが返却先は米国です。指定はDHLという運送業

者で福井県では武生にあります。返品したものの1ヶ月経っても連絡

がないのでこれもAmazon経由で問い合わせると、返品は受け取

っているが処理はしていなかったと馬鹿にした返事だった。インチキ

業者の相手はこりごりというわけで国内メーカーの物にしたわけです

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リボンツィーター、取り付け台座、コンデンサ、ビスのセットで適当

な電線とコンデンサを接続すれば完成というもの。

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コンデンサと電線を半田付けします。

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台座にネジ止めするとそれらしい雰囲気が出てきました。

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設置したスーパツィーターが小さ過ぎて見た目のバランスが悪く感じ

る。耳を当てるとシャーという音は聴こえるので確かに音は出ている

ようだ。しかしレビューに書かれているほど音の変化は感じないのだ

が私の耳が悪いのだろうかね。

2023年4月26日 (水)

リスニングルームの改善

まあ要は音をよりよく聴きたいということですね。

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私のリスニングルームで横5.6m、縦3.7m、高さ2.4mの部

屋にスピーカーを置いている。定在波の影響を少なくするため横長方

向に設置しているわけです。これは石井伸一郎というオーディオ研究

家の提唱する設置方法で、縦長方向設置より良い結果が得られるとい

う。しかし低域に何かもどかしさを感じていました。

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これは石井式リスニングルーム研究として、部屋の状況に応じて数値

を入力すると部屋の伝送周波数特性が分かるという物。部屋の形状や

スピーカー、人の聴く位置など細かく入力します。

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これが私の部屋の音響特性のシュミレーションだ。85Hz付近に大

きな落ち込みがある。ピアノの豊かな低音が出ないのはここが落ち込

んでいるためらしい。

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低域補正のためサブウーハーを使っているのだがここで補正してみま

す。

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現在ボリュームの表示を見ると100Hz付近を増強している。もち

ろんスペクトラムアナライザで測定しているわけではないので正確で

ないのだが。

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85Hz付近に下げてみました。さて結果はどうか。あまり差が無い

ようにも感じるのだが。もう少し測定方法を検討して再挑戦してみま

す。

2023年4月21日 (金)

CD一体型アンプの修理

地区の住職から片側の音が出ないと修理の依頼です。

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確認してみると振動や傾きで片側の音が出なくなるという厄介な物。

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基板パターンの断線や半田クラックを疑いルーペで確認したがそれら

しき部分は見つからない。

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出力をON/OFFするリレー付近の基板をいじると音が断続するので

リレーを外します。

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基板上面リレー部のラウンドパターンに半田が上がっていない。この

部分はスルホールという下面と上面を繋ぐパターンがあるのだが切れ

ているため半田が上がっていないのです。リレーピンの接触だけで繋

がっていたようだ。上面と下面のパターンを線で繋いで修理完了です

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住職には大威張りで返すことにします。しかし細かい基板パターンの

見にくさはどうよ。歳はとりたくないものだ。

2023年4月16日 (日)

格安4chデジタルオシロを購入

Amazonで購入しました。

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OWONの100Mz4chです。31800円。中国のメーカーら

しいがこの価格は飛びぬけて安いのです。

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これは5年ほど前に買ったGWINSTEKという会社のデジタルオ

シロだが100MH2chで7万円ほどだった。トリオからケンウッ

ドなど名前が変わった会社の製品だがこれでも安いと思ったもの。そ

れと比べてOWONの100MHz4chで3万そこそことはまさに

驚異だ。

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左がOWON。形は小型だが画面はGWINSTEKよりはるかに大

きくて見やすい。年代が違うのだから性能や価格が違って当然という

もののここまで違うとはね。ボタンやつまみの配置はもう少し洗練し

て欲しい気がするが使い難いというほどではない。25年ぐらい前に

テクトロデジタル4chの高能ぶりに驚いたものだが、定価は30

0万円以上だったと記憶する使い易さや精度はもちろんテクトロが

はるかに上だが機能はほとん違わないようです。まあ外部トリガー

入力が無いのは問題だと思うが。デジタルオシロを特に必要としない

のに購入すのは無駄ではあるが、精密な測定器を眺めていると心が

癒されそう気がします。

2023年3月25日 (土)

ハンディラジオを検査する

いわゆるトランジスタラジオというやつですね。今回2台入手したので

確認してみました。

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手持ちのラジオです。ここ3日のうちに2台増えました。

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これはSONYのICF800という機種だが、下側のは以前から持

っている物で上のは今回入手したものです。型番は同じだが製造時期

が違うのでデザインと機能が少し違います。古いものだが感度や音質

は申し分なくもう1台ほしくなったわけです。

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こちらは東芝製で下側は防水ラジオです。上側のが今回問題にした物

。メルカリで上記ジャンクのSONYラジオを落札したのだが何故か

このラジオが送られてきました。そのことを連絡すると間違って送っ

たのでそのラジオは差し上げるとのこと。東芝製でデジタル表示だし

メモリー機能も有って良いものに見えたのだが全くの期待外れでした

。感度は6機種のうち最低でNHK福井もFBCもかすかに入る程度

。FMは普通に入るが音量を少し上げるとケースがビリ付きまともに

聴けないし音も大きくならない。こんなひどいものになぜ東芝のロゴ

が付いているのか理解できないです。ネットでは新品が5000円余

りで売られているのだが買ってはいけないラジオです。下側は少し古

いものだが同じ東芝で5000円ほどで買ったと記憶する。SONY

ほどではないが感度も音量も特に不満はありません。もう東芝はこの

レベルのラジオは製造していないのだろうか。

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こちらはポケット型です。左のは2000円もしないものだし右側の

もこの大きさで感度も良く東芝のとは大違いだ。こんなラジオにも負

けているとは東芝は何をしているのだろう。なさけないね。

2022年10月31日 (月)

富山クラフトオーディオクラブ第42回試聴会

富山市のホテル古志2階大広間で開催されました。

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和室の大広間であってコロナ対策のため窓は開けられています。デッ

ドな特性で音の質がよくわかりそうだがちょっと寒いね。会場には会

員の他に私のように自由参加の方もいます。

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町野会長の挨拶。富山市にあるCSポートという音響機器メーカーの

社長です。

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スピーカーはD130+TD-4001の2Way。プリアンプCSポ

ートC3PR。CDプレーヤーはSANSUI-CDα 717LTD。

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志甫氏の作品 KT66シングルアンプ。課題曲の出だしは形の良い

音に聴こえたのだが少々うるさくも感じる。もう少し柔らかみのある

音が私の好みだ。

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飴井氏の作品 STASIS回路アンプ。Thresholdという

有名な会社があるのだが、そこの回路をまねたアンプらしい。疑似A

級回路でB級のパワーもあるという。低域が小気味よく出ていたよう

だ。「し」音が強く出るようにも感じたが「火の鳥」は大変良かった。

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前川氏の作品 6AR6ppステレオパワーアンプ。出力トランスに

電源用トロイダルトランスを使用したもの。アンプ用主力トランスは

高価なものになるのだが、この場合相当安くつくらしい。トランスは

100円ショップで買ったケースに収められています。音は聴きやす

くて歪感もなく私好みの音に聴こえた。

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町野氏の作品 5894(2B94)A級シングルステレオアンプ。5

894はプレートが2組となっていて、これを片側だけ使うとすっき

りとした音になるのではないかと実験のため製作したものらしい。グ

リッドの片側をGNDに落とすだけで良さそうに思うがー170Ⅴの

バイアスを掛けなければならないという。SWにより切り替えて音質

の違いを確認します。片側ではすっきり感があるが高域が少しきつく

感じた。全体に薄い音の感じでフラットな特性のようだ。他の人の印

象は見通しの良い音とされる。両側では厚みが出るように感じ私好み

の音だ。町野氏の解説ではダンピングファクタが変わるせいらしい。

せっかく2組あるプレートを減らすぐらいなら単プレートの真空管を

使用すれば良いのではとは私の感想です。

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広瀬氏の作品 リチウムイオン蓄電池ポータブル電源による真空管ア

ンプの駆動。アンプに影響するノイズや変動の影響をなくすため電池

駆動としたもの。1.1kwhの容量があるらしい。電池からインバー

タで100Ⅴを生成しているためノイズが出るが、高周波であるため

可聴帯域には影響がないという。念のため絶縁トランスとノイズフィ

ルタを使用しているが、これではAC100Ⅴを直接使用するのと変

わらないのではという気がしてくる。2W出力だが十分な音圧でバラ

ンスの良いに聴こえた。

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手塚氏の作品 EL34シングルアンプ。手塚氏は無線と実験誌に製

作発表していてこれはその時のアンプです。6W出力らしい。初段と

ドライバー段はトランジスタを使用するハイブリッド構成で実にのび

のびと音が出ていたようです。これは出力トランスに相当良いものを

使っているはず。真空管アンプは出力トランスで音が決まると思って

いるのでね。

今回も高級な音響に接することが出来ました。自分の音に満足してい

ると進歩がなくなるので新しい音を聴くのも大事なことだと思います。

2022年10月16日 (日)

少し電子測定をやってみるか

意味もなく古い測定器を持っているわけだが活用しないのはもったい

ない。押し入れから古い電源が出てきたので測定器を活用して問題が

ないか確認してみました。

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長く使ってなかったのでセットするだけでも大変だ。面倒くさいが安

全のため圧着端子を使うことにします。スライダックやメーターなど

ほとんどが中古品です。電源をいじる場合どうしてもこれくらい必要

になってきます。

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スイッチング電源で3出力だが電子負荷が1台なのでメインの5Ⅴを

定格値にして測定します。

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デジタルオシロは新品で購入しています。安物だが多機能で全てを理

解するのは難しい。

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立ち上がりは150ms。

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立下りは70msぐらいです。5Ⅴ出力だけの確認だが変動もリップ

ノイズも問題なさそうです。電源は古くても十分使えますね。

2022年1月24日 (月)

山賊 最近のオーディオ事情

パソコンに音楽CDからデーターを取り込んで、DAC経由で再生す

るというのが山賊のスタイルだったが起動し、選曲する操作が煩わし

いと感じていました。煩わしさを感じるのは主にパソコンの性能が低

いせいであってサクサクと動いてくれないのです。

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遅ればせながらネットワークプレーヤーの購入です。パイオニアのN

-30AEで2016年発売らしい。パソコンからハードディスクに取

り込み、プレーヤーで再生します。

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何よりプレーヤーの起動と同時に再生出来るのは素晴らしい。小さい

ながらもアルバムジャケットを表示する機能もあり、見た目は高級感

があります。

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まだ試していないがネットワークでパソコンからハードディスクに取

り込むことも出来るらしいです。表示パネルは小さいのでは当然パソ

コンのように多くの楽曲データーを一度に俯瞰することは出来ない。

まあこれは仕方のないことですね。パソコンで再生するようになって

CDプレーヤーの出番は無くなっていたのだがいよいよ片付ける時が

来たようです。CDも同じだな。

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WAVで取り込むことを狙ってⅠ・ODATAの4TBハードディス

クを購入したのだがそのままでは使えないのです。N-30AEの対応

フォーマットはFTA16、FTA32であって旧タイプだ。4TB

のハードディスクはNTFSであって使用するためには旧フォーマッ

トにし直さなければならない。面倒くさいので古い2TBのハードデ

ィスクを引っ張り出して使っています。N-30AEはパイオニアの3

機種のうち最安品で音質はどうなのか心配だったが今のところ問題無

いです。高い方の販売は既に終わっているのでもう聴けないと思うが

どんな音だったんだろうね。

2021年6月15日 (火)

新規のスピーカー

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我が家にスピーカーが追加されました。HARBETHのHLCom

pact7ES-3。もちろん中古品です。

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英国製2ウェイ・2スピーカー・バスレフ型で重量12キロ余り。見

た目、エンクロージャーは薄いし華奢で安っぽいのだが箱を鳴らして

音を出すという方針なのでこれで良いのだそうだ。

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DACからそのままパワーアンプに繋いで音を出しているのだが、小

型の割に低域が充実している印象だ。聴いて楽しいスピーカーという

のが定評だが今のところそれほどではありません。私の場合聴いて心

地よい音を求めているのでもう少し個性が欲しいところです。隣のフ

ロア型JBLとは構成が全く異なっているのだが、音の質に差がない

ように感じる。うーむ、ちょっと残念な状況だがまだまだ聴き足りな

いのでこれからだね。

 

2021年5月30日 (日)

アナログ計測器を購入

交流電流計を探していたわけだが、中古業者から仕入れると安くても5

000円以上となる。そこで禁断のオークション会場を覗いて手に入れ

ました。

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一番手前のが交流電流計です。他の3台は一緒に付いてきたもの。電

力計、交流電圧計、直流電圧/電流計。いずれも電気実験には必要なも

のばかりで、電流計には松下電器のラベルが貼られている。商品開発

などで活躍したのでしょうね。交流電流計だけで良かったのだが、全

部で5250円だったのでまあいいか。

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商売が出来るほどのラインナップだが使用するのは極まれなことです

。まったく無駄なことだが世の中は無駄なもので成り立っていると思

うのでね。

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例えばトランスを調べるにしてもそれなりの器具がいるのです。

2021年5月25日 (火)

第39回富山クラフトオーディオクラブ試聴会

コロナ過の最中ではあるが厳重な対策をして開催されました。場所は

魚津市の新川文化ホール 小ホールです。

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ステージにはいつものスピーカーがセットされています。アルテック

620Aと事務局長製作の2Way。

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最初は稲葉氏の安井式35W無帰還ステレオパワーアンプ。

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プリント基板のレイアウトは自分で設計し基板業者が製作したらしい

。電源は別筐体でスイッチング電源を使用している。過不足なくすん

なり耳に入ってくる。素直な音に感じた。

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坂井氏の金田式バッテリー電源・半導体BTL接続パワーアンプ。最

新素子であるSic MOS-FETを使用した回路だ。坂井氏は80

歳をとうに越しているらしいが、最新技術で増幅回路に挑戦されてい

る。

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38-2TRで録音した北村英治は実に生々しく聴こえた。バッテリー

によるメリットは比較できないのでわからなかったがその違いを聴い

てみたいものだ。

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黒崎氏のSCT3030ALパワーアンプ。黒崎氏も80歳を超えて

いるらしい。

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出力素子による音の違いはあるようで、バイポーラトランジスタ、F

ETと進化してきたがこちらは坂井氏と同じSic MOS-FETを

使用している。一般MOS-FETより音は格段に良くなるらしい。私

はすっきりした音に感じたが特に差があるとも思えなかった。

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前川氏の6B4Gシングル 4W+4W メインアンプ。

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回路は非常に凝っていて練に練ったものらしい、。前川氏がホールで

は出力が足りないと言っていたが、確かに音は小さめで且つ歪感のあ

る音だった。4Wとされているが本当に出ているのだろうか。高能率

のスピーカーを使っているので4Wでも十分な音圧が得られるように

も思うのだが。

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広瀬氏のPX-4シングルアンプ 真空管バッファアンプ型デュアル

モノーラルD/Aコンバータ。氏はデジタル回路の専門家のようだが真

空管回路についても詳しい。

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バランスアンプだがインターステージトランスを使用しているという

。インターステージトランスとは一次側、二次側ともに二回路あって

直列も並列も可能というもの。このアンプは初段増幅の一次側をプッ

シュプルとし、二次側をシングルとしている。D/AコンバータはDA

CをAK4495SEQという最新型に変更したらしい。DSD5.

6MHzによるジャズ再生は緻密な音に感じました。いずれの発表も

素晴らしい音で差というほどのものは感じなかった。一つは小ホール

という広大な環境であって自宅で聴く音の環境とはかけ離れているこ

と。次に大音量で再生していること。いずれも自宅で楽しむ音とは違

うわけで、ホールで良し悪しを判断するのは難しいです。

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小ホール入り口にダンボールが置かれていてトランスが4個ありまし

た。好きに持って行けという。1個いただきましたが2.7キロもあ

る品です。仕様は不明なので修理が完了したスライダックを使って調

べますがこれも楽しみですね。 

2021年5月20日 (木)

スライダックの修理

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カーボンを入手しました。電動工具用らしいがスプリングはいらない

ので切り離します。

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先端部に折れたカーボンが詰まっているのでドリルで取ります。

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きれいに取り去ることが出来ました。

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カーボンの先端をやすりで削って穴にねじ込みます。φ 6のとこ

ーボンは6×7なのでかなり削らなくてはならない。カーボンが柔ら

かめなのか作業は簡単だが粉が四方に飛び散る状況です。

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完成しました。カバーを外すのは簡単だが組み上げるときネジの位置

を合わすのが難しい。入出力端子はカバーにはめ込む構造であって隙

間なく作ってあるようです。

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ダイアルを回してもスムーズな感触でうまくいったね。 

2021年5月16日 (日)

スライダックの修理

先日ハードオフでジャンク品のスライダックを手に入れたのだが、電

圧を可変できるものの動きがどうもおかしい。

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ばらししてみました。

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コイルの摺動部は傷も見当たらず良好のようだ。

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摺動部に接するカーボンが折れていて金属部が直接コイルに接してい

る状態だ。ジャンク品とはこういう意味か。コイルに傷が発生してい

なくて良かった。

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カーボンを取り付ける部分にはネジが切ってあってそこに直接カーボ

ンが入っている。もちろん正規の取り付けではなさそうだ。今更純正

のカーボンが手に入るはずもなく、前所有者も苦労してカーボンをは

め込んだものと見られます。

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何とか復活させたいのでカーボンを物色中です。

2021年5月11日 (火)

スライダックと交流電圧計を購入

ハードオフにありました。

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全部で4400円。ジャンク品です。

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横河製で0.5級品です。ガラスの内面が汚れているのか、目盛りは

くっきり読めるとは言えないがまず良いものに見える。AC入力の測

定はデジタルよりアナログ表示の方が直感で判断出来て良いのです。

電圧計があれば電流計は必需だが店員に聞いたところすでに売れた

後だという。残念でした。

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電気回路の実験には欠かせないスライダックです。10A出力の可変

トランスであってAC電圧を連続して変えることが出来ます。新品は

かなり高額になるんだよね。これは島津製作所製だが昔はこんなのも

作っていたんだ。前から欲しいと思っていた物が2個手に入ったわけ

だが、今度は電流計を探さなくては。

2021年3月 4日 (木)

小松アコでジャズを聴く

パーラーアコは餃子菜館 清ちゃんの道を挟んだ反対側にあります。

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開店から52年たっているらしいがまさに昭和のにおいを醸し出す店

といえるでしょう。

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JBLのスピーカーを使っているのを売りにしているらしいが当日鳴

らしていたのはINFINITY TESIMALらしい。一番上の

小型のやつです。二段目のはサンスイで大型のがJBLでしょう。い

ずれも古くて昭和の時代の製品ですね。聴いたのは女性のジャズヴー

カルだったがクリアーな音で声の特徴がよく聴き取れるものでした。

小型なので低域は不足しているが非常に聴きやすくこれなら何時間で

も聴いていられるね。この音は店主のお好みの音なのでしょう。

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雰囲気が昭和ならコーヒーも昔を思い出す味に感じました。

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イタリアン スパゲッティが自慢らしい。

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名刺のようなカードを頂きました。渋い実に渋い。

2021年1月28日 (木)

スピーカーのセッティングについて

県立図書館で借りてきました。

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改訂版はより専門的な内容になっている。著者の石井氏は音を聴くた

めの環境について研究をしている方で、私も富山クラフトオーディオ

クラブの試聴会で講演を聞いたことがあります。オーディオを楽しん

でおられる方のブログを拝見することがあるのだが、セッティングに

ついて気になる部分があったので再度本の内容を確認したわけです。

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これは拙宅のセッティングだが、12畳あまりの部屋で横長方向にス

ピーカーを設置している。以前から雑誌に発表していた石井氏の理論

を参考にした私自身の実験の結果だ。石井氏によると良い音で聴くた

めの部屋の寸法には黄金比があるという。縦を1とすると横は0.8

45、高さは0.725だ。一般の家屋はこの比率に比べて特に高さ

が不足する。そのため横長配置とするのが良いらしい。ブログの画像

では縦長配置であって高さも普通に見えるので満足な音が出ていない

のではないか。中域から高域だけのスピーカーなら問題は少ないが、

低域を出そうとすると問題が出てくる。低域は音圧が大きくて吸収も

少なく反射が大きいのだ。壁などで反射した低域の音はあるいは増幅

され、あるいは減衰してめちゃくちゃな形で直接音と絡まる。小音量

では問題なくても音を大きくすると全くまとまりのない音になるわけ

だ。余計なお世話と言われそうだがブログの方にも横長配置を勧めた

い。

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部屋の寸法を測るために使用しているレーザー測定器です。5千円ほ

どで買えるのでこれもぜひ勧めたいです。スピーカーの正確な配置に

も活躍します。

2020年9月21日 (月)

イヤホンの購入

iPodに使用するイヤホンはSONY製だったのだが、頻繁に使用

すると断線の危険があるので通常は別の安物を使っていました。

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久しぶりに使ってみようとしたところ、

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片方のゴムが取れて内部が見える状態になっている。iPodに繋い

でみたところ、あーなんとしたことであろうか全く音が出ない。重低

音が売りであって私としては超高額の8千円ほどを支出したものだ。

まさに諸行無常、天は我を見放したか‼

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イヤホンは大事にしていても壊れるものと悟ってアマゾンで購入した

ELPA製です。送料込み422円。

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普通に鳴れば良いという気持ちで購入したのだがこれが普通に鳴るの

です。音質は帯域が少し狭いようだがこの普通の音でも特に不満はあ

りません。これで良い、これで良いではないかと心で繰り返しながら

聴いています。

2020年8月30日 (日)

第38回富山クラフトオーディオクラブ試聴会

富山クラフトオーディオクラブは春と秋に手作りの作品を持ち寄って

発表会を行っている。今年はコロナ過の影響で5月の開催は断念し8

月終わりの開催としたようです。

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私はクラブ会員ではないのだが試聴は自由ということで毎回案内をも

らっている。有難いことだ。会場は魚津市の新川文化ホールです。

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案内には厳重な感染防止策を取るとあって参加者もそれに従います。

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ステージの上にあるのはお馴染みのアルテック620Aだが見慣れな

いのも見える。

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左側のは事務局長伊東氏のスピーカーでウーハーとスコーカーが分か

れている。これを使用してマルチスピーカーアライメント調整につい

て説明がありました。最初に3種の音を聴きどちらが良かったかを問

います。私は少数者の1番が良かったが大方は2番目そして3番目が

多かった。1番目はタイムアライメント未調整、2番目は調整品。3

番目は右側のアルテック。つまり大方の参加者はタイムアライメント

調整のものをよい音と聴き分けたわけでさすがだ。スピーカセットは

1個では広範囲の音を再生することが難しいため、再生周波数に応じ

た複数のスピーカーを使用するのが普通だ。その場合スピーカーの位

置が異なるため音の波に時間差が生じる。つまり位相がずれるわけだ

がこれが音の濁りとなって悪い音と判定される。2番目の音は測定機

により上に載ったスビーカーの最適位置を決めたものです。私の場合

2番目はすっきりした音に聞こえたのだが個性がないようで物足りな

かった。高忠実度の音を私には聴き分けられないということだが、心

地よい音を良い音としているのでその結果が出たのかも知れない。

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前川氏EL156シングルアンプ。ベテランになると滅多に見ない変

わった球を使ってみたいらしい。EL156自体も珍しいがそれをシ

ングルで使うのもほとんど例がないという。出来について謙遜してお

られたがバランスの良い音に感じた。

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会長町野氏の弩級アンプ。SL模型に組んであり重量50キロ。モノ

ーラルアンプなのでもう一台あります。出力菅は815でかって見た

ことのない大きさだ。プレート電圧は2200Ⅴ。それで150mA

流しているという。さらにヒーターは165W。A級なので常時それ

だけの電力を消費していて相当熱くなるという。そうでしょう。大型

アンプらしく悠々と鳴らしている印象です。電解よりポリプロピレン

コンデンサの方が音が良いとの話は参考になります。

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広瀬氏VT25 A2級シングルアンプ+真空管バッファアンプD/A

コンバータ。広瀬氏はデジタルに強い方のようだがそれに真空管を付

加した回路を発表されている。いわばハイブリッド回路というところ

でしょうか。複雑すぎて理解が困難だが、DACは新回路になるらし

い。真空管バッファにした利点はどうなんでしょうか。下側の機器は

デジタル信号をコントロールするものだが、クロックの安定のため恒

温槽を使用しているという。クロックの安定と音の違いについて疑問

を持っているので質問したのだが、この機器では安定してしまってい

るので示すことは出来ないとのことだった。機会があったら違いにつ

いても発表してほしいものだ。

2020年8月25日 (火)

TSUTAYA書店で一休み

新保店です。

Dsc05634

選んだのはこの本。一般の人には見向きもされないだろうが読みたい

人もいるのです。ベイシーは岩手県一関市にあるジャズ喫茶で、表紙

写真のタバコに火をつけようとしている人が店主の菅原正二氏です。

店主がセッテングしたオーディオ装置で日本一良い音を出すジャズ喫

茶として名高い。2017年6月に私も訪問しているのだが髪が少し

白くなったようです。ベイシーの歴史や日常、交友関係を綴っている

のだが、50年も営々とレコードをかけ続けてきたことには敬意を表

さずにはいられない。店内は大音量でジャズが流れていて、音楽とい

うより音響というべき状態だがそれを作り出すには大変な努力がいる

であろうことは想像できます。もくもくとレコードをかけていて全く

愛想は感じなかったが、支払いの時一瞬人懐こい笑顔を浮かべたのが

印象的でした。