荒島岳と山賊

金沢市広坂の兼六園近くに、しいのき迎賓館が有ります。元は石川

県庁だったらしいのですが、現在は多目的施設となっています。

その中にあるレストランですが、その名も、ジャルダン　ポール・ボキ

ューズ。ポール・ボキューズといえばフランスでは三つ星レストランと

して有名ですが、畏れ多くもその名を冠したレストランならば素晴らし

いものに違いないということでやって来ました。

古い建物ですが重厚さを感じさせます。

あーまたしてもこのような看板が。隣の人はひらまつレストランチェー

 ンを展開する人。つまりこのレストランはひらまつグループが経営し

ているらしいが、ひらまつといえば前長野県知事の田中康夫氏が酷

評していたのを思い出します。もうこの時点で何か悪い予感が。

ランチは北側の通路のような処で供されます。見晴らしは良いのです

 が、場所的に狭く給仕の人が何度も通るので落ち着かない状態で

 す。

本日の食事は、魚と肉料理の付いた５２５０円のもの。サービス料

 １０％は別です。

グリーンピースのソルベ。

このバターは美味しかったです。雪印のバターとは大分違う感じ。

フォワグラのムース。見ている間に溶け出してしまいました。初めは

 形が整っていたのですが。

鱈のムニエル。この鱈がそれ程新鮮とも思えなくてね。

鴨肉のパイ包み焼きです。中を開けると、

ミンチ風の肉が出てきます。見た目通り量は少ないです。

 この頃パンのお代わりが出ますが、パンは既に無くなっているので、

 もっと早く出して欲しい。

デザートですがこれはまあ普通。このように甘いものを食べた後は、

 苦いコーヒーがベストマッチするわけですが、この後コーヒーが到着

 するまで１５分程かかりました。これってアイスも有るのだしそんなに

 ゆっくり頂くものなの。他のグループのを見ていても出てくるのが遅

いようで、しかたなく水で時間を凌いでいるようでした。

カップが小さい割には砂糖が大量に付きます。こんなにいるわけがな

 いでしょう。

全く期待はずれでした。名前が名前だけに料理に金を掛けられない

 のは分かるが、しかしここのは量も少なく、素材も大した物ではない

ので材料費は２割もいっていないでしょう。サービス も慇懃さは十分

感じたものの、料理の出てくるのが異常に遅くイライラします。ラン

チはメニューが決まったものしか出ないのだからもっと早く出せるは

ず。客の状況を判断するのもサービスだと思うのですが。ワインを注

文している方も何人かいましたが、満足出来たのでしょうかね。料理

も名前だけは大層なものの、美味しいと感じたものは無く全く印象に

残っていません。普段気に入らない店はあまり載せていないのです

が、ここに至って堪忍袋の緒も切れました。 

行ってはいけない店に認定します。