神尾真由子 ミロス・クルティシェフ ディオ・リサイタル
ハーモニーホール小ホールでのコンサートです。
神尾真由子氏はヴィオリン部門チャイコフスキー国際コンクール
優勝者です。20歳のことらしい。NHKのドキュメント番組で活動
の様子を見たのだが、芯の強い人のようで我が道を行くという印
象をもったものだ。
ミロス・クルティシェフは同じ年のチャイコフスキー国際コン
クールピアノ部門2位でこの年は1位の該当者はいなかっ
たらしい。
プログラムには何も記述がないのだが二人は夫婦であって連れ
だって演奏活動をしているらしい。
席は最前列の中央右側。ヴィオリン・ソナタなので一番前の席を
選んだのだが、椅子の位置が低すぎて見上げるかたちになる。
音も頭の上を通り過ぎていく感じであと50㎝高ければ良いのだ
が。演奏曲目はブラームスが3曲。ヴィオリン・ソナタ 第一番、第
2番そして第3番。ブラームスの交響曲や協奏曲は聴いたことが
あるのだがヴィオリン・ソナタとなると初めてかも知れない。弦の
音は響きが素晴らしくメリハリも十分であってさすがに一流の演
奏家は違います。ピアニストも一流であるのだが、ヴィオリン・ソ
ナタにしてはピアノの音が大きすぎて肝心のヴィオリンの音をス
ポイルしているように感じられた。一体ブラームスはスコアにあ
んな強音を指示しているのかしらね。素人が文句を言っても仕
方ないのだが。アンコールは3曲。1曲目のバッジーニ 妖精の
踊りは奏者の技巧を見せつけるものだった。ソリストにとっては
練習曲みたいなものだろうが、超絶技巧を見せつけられると感
嘆するばかりでした。神尾氏も本当はブラームスよりこんな曲を
弾きたかったのではないかね。
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