デジタルアンプのACアダプターをテストする
さてオレンジのLEDが妖しく灯る例のデジタルアンプです。
物珍しさもあって最近はこのアンプばかり使用していたのですが、
うるさく感じるのは相変わらずです。高域とか低域に比べて中域が
出過ぎているように感じます。使用スピーカーの1000Mも中域に
勢いがあるので思い切ってレベルを下げることにします。
-3dB。0.7倍ぐらいに下げたことになるがこれぐらいで丁度良
い状態です。ボリュームのMAX近くでならしていると、突然音が
途切れる現象が出ました。初めはCDの音飛びと思ったのです
がどうもおかしい。
暫くすると復帰するので保護回路が働いているようだ。
デジタルICとACアダプターにはそれぞれ加熱保護回路が付いて
いるのでその辺を確認する事にしました。
付属のアダプターは15V 1.2Aの定格となっている。
音出し時の出力は約15Vで安定している。
リップルを見てみると、なんじぁこれは。かなり大きい。100mVぐ
らいある。スイッチング回路に供給しているのでこの波形はあり得
るのだが。出力をMAX近くにすると、
500mV以上の変動となった。アダプターからの供給力不足が
疑われるが、電圧の平均値は低下していない。音はうるさく感じる。
ここでアダプターから安定化電源に切り替えてみる。
リップルは80mVぐらい。これから見るとアダプターとの性能の差
は歴然ですね。
ピーク時には1A以上の電流が流れているようだ。電圧降下で14
V台に低下している。これは電線が細いのでね。最大音量付近の
この状態でも音の破綻は感じられない。
ノイズを含めても150mVぐらいで安定している。
このテスト中にアンプの出力断は発生せず、結局アダプターの性
能テストなってしまったが、このアダプターでは限界があるようで
す。安定化電源使用時は、大音量でもうるささは感じられなかった。
それはそうだよね。3700円のアンプに付いてくるアダプターの性
能が安定化電源と同等のはずはない。このアンプを生かすには、
専用の安定化電源を使用することをお奨めします。大きい音にな
る程大きな差が出ます。
コメント