Stereo誌付録のデジタルアンプを試聴する
Stereo誌1月号の付録です。今回はデジタルアンプ。
2年前の付録もデジタルアンプだったが、今回は回路をそのまに
して出力を5Wから12Wにアップしたという。本の価格は3700円。
特別価格としても毎月発行の本としては高くなったね。
中にダンボールの箱が入っています。
開封するとこのような状態です。
アンプ基板とACアダプター。薄いアクリルカバーと支柱。それを
止めるネジ4本。
パワーアンプなのでスピーカーの出力端子が付いています。
金色に光るコンデンサが見えるのですが、これは以前より高級
品を使っているとか。入力端子も金メッキなので少しは良くなっ
ているようにも見えます。
カバーを取り付けたところ。早速音を出してみましょう。
現在使用中のアンプからスピーカーの線を外し、付録アンプに接
続します。
CDプレイヤーはDENON1650AE。スピーカーはYAMAHA
NS-1000Mでいつも聴いている音との差を見てみます。
先ずはジャズ。ブルーノート盤ではカチカチとした立ち上がりの鋭
い現代的な音が出ます。このスピーカーはこんな音が出るのだと
驚いたくらい。出力ボリュームを最大とすると十分な音量となり
不足はありません。さすがに低域と高域は少し落ちるようですが、
音の輪郭がしっかりしているので、ところどころハッとする音が
出てきます。クラシックも傾向は同じでしっかりした音ですね。
このアンプなかなかやるね。店頭で大型の高級筐体に入れて鳴
らしたら誰も気づかないかも知れない。じっくり聴くと、うるささが
気になるし、心地よさが不足しているようにも感じるけどこの価
格なら納得でしよう。
このアンプのように小型化できるのがデジタルアンプの特長で、
回路方式が違うのですね。現在使用しているラックスのアンプは
A級増幅回路で効率は極めて悪い。対してこのデジタルアンプは
スイッチングで増幅します。ONかOFF状態のどちらかしかなく、
中間の状態がないので損失が少ない。つまり効率が良いので
小型化出来るわけです。12W+12Wの出力とされていても
放熱板は無く、基板に直付けのICが1個だけですね。
回路上出力側にLとCが入るので音に疑問があったわけですが、
私が時代遅れでした。真空管アンプも良いけどデジタルアンプも
良いのです。
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