Stereo誌付録のUSB-DACを試聴する
オーディオ雑誌のStereoは1月号に特別付録をつけるのだが、実用
的な付録なので人気があります。
昨年の1月号付録はディジタルアンプ。小型でも5w+5wの出力のた
め音圧レベルの高いスピーカーでは十分満足できる物でした。
そして今年の1月号です。DAC。
基板にはヘッドホン用アンプも付いています。下の方に飛び出してい
るのはそのボリュームですね。USB端子とアナログ出力用端子。
DACとはデジタル信号をアナログ信号に変換する物です。
パソコンでiTunesを使っている方は、大量の音楽データーを保有して
いると思うが、デジタル信号であるためそのままでは従来装置での再
生が出来ない。パソコンにも一応スピーカー端子は有るのだが、音質
的には特に考慮されていないようです。そこでこのDACが必要となる
わけですね。
とりあえずビクターのイヤホーンをつないでみる。かっちりとした力強
い音だ。
ゼンハイザーにも繋いでみる。さすがに余裕のある広大な音が聞け
る。音量もこれで十分余裕がある。
基板は支柱4本で支えているだけなので少々不安定だし、USBコー
ドが太いので位置決めも不自由といったところ。
ところでこのStereoという雑誌だが、記事はどうにも読む気がしな
い。電源コードやスピーカーケーブル、はてはテーブルタップで音が
変わるというような記事がてんこ盛りなのだ。
コードの太さが違えば抵抗値が変わるので少々の音の変化は有るだ
ろうが、導体の材質で音が変わるというようなことはあり得ない。
このDACの記事の中にもUSBコードを変えると音が変わるとされて
いるのだが、デジタル信号だよ。音が変わるということは信号のビット
数が変わるということになる。コードを変えるごとにデーター信号が変
わるのでは伝送コードの意味をなさず使えるはずがないでしょう。
メーカーも何らの根拠を示さず、高額ケーブルを売りつけるのも悪い
が、評論家と称するうさんくさい連中が「解像度が高くなった、透明性
が良くなった」などと分かったようなことを書いている。
抽象的で全く真実味のない内容だと断言するのだが、本当に差があ
るならブラインドテストで、証明するべきだろう。残念ながらStereo誌
のどこを見てもブラインドテストの記事は見つけることは出来ない。
そんなことをしたら、全く差がないことが分かってしまうからだろうけど
ね。
コメント