受信機でFMを聴こう
現在FM放送のリスナーは少ないと聞く。インターネットで動画を
見る時代だから音だけを聴いているのはもの足りないということも
あるのでしょう。30年以上前、CDが出始めた頃はオーディオフア
ンならずとも音楽好きな人はこぞって聴いたものだった。なにせカ
セットテープに音楽を録音していた時代だからね。FM放送は貴重
な音楽ソースでした。
時は過ぎFM番組がネットで配信されその音質も悪くない。
しかしですよ、アンテナを立て方向を決めてチューニングダイアル
を廻すという動作は、貴重なものを探し当てるという雰囲気もあっ
て楽しいものでもあったのです。
アマチュア無線という現在では知らない人も多いだろうが中学生
で電話級の資格を得た山賊は無線に熱中していた子供だった。
秋の昼に21MHzで宮崎県の人と交信したことは今でもはっきり
覚えている。そんなこともあってFM受信機には興味が有ったわ
けです。
これはいつものハードオフで見つけたジャンク品です。1050円。
ケンウッドのKT-747 コンポーネントセットの一部らしい。
こちらは最近購入したケンウッドのKT-2020。10800円。これ
はオーディオ用の本格派です。
FMを受信するためには先ずアンテナを用意しなければならない。
FMアンテナは販売しているところが限られる上、波長が長いため
大型化するので扱いにくいのです。先ずは簡易アンテナを作って
みます。当地のNHKFMは86MHzなので波長は3.49m。
ダイポールアンテナとして約1/4波長の86㎝の電線2本を用意
し片方ずつを同軸に繋いでチューナに接続します。アンテナのイ
ンピーダンスはこれで合っているはず。電線を張って端をピンで
留めて終了。
どちらも感度は同程度。電波が弱いためオートチューニングは効
きません。KT-2020は低域が力強く全体に音が低く聞こえる。
KT-747は中域以上にハリがあって、そのためか明瞭に聞こえ
る。本当の実力は本物のアンテナを立てないと分からないわけだ
が、立てる場所がねー。困ったものです。全体にはCDを聴いて
いるようにかっちりした音質ではないが違和感は有りません。
しかしクラシック番組がこんなに少なくなっているとは思わなかっ
た。変わって可笑しくもないことをげらげら笑うだけのお笑い番
組のような放送の多いこと。リスナーが減るのも宜なるかな。
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