富山クラフトオーディオクラブ試聴会
秋の試聴会には参加しているのだが今回、春の部にも招待され
ました。場所は魚津市の新川文化ホール。新しくて立派なホール
です。
パーツ類を販売するフリーマーケットもあります。
私が買ったコネクター。スピーカーに使うつもりです。1400円。
試聴用のアルテック620A。毎回このモニタースピーカーが使用
されます。中央のは蓄音器のグレテンザ。
クラブ員で日頃はB電圧がどうのバイアスがどうのと言っている人
の中にも、蓄音器の音に魅せられた人がいるらしい。この機種の
音を聴くのは今回で3回目だが、私自身はどうも好きになれない
音です。SP盤は重くて扱いにくいし蓄音器は5分に一回ぐらいバ
ネを巻く必要があり面倒くさいので私には無理だな。
クラブ会長の町野氏。話しぶりからして技術系の人だと思っていた
が、富山にある電源機器メーカーの社長、会長を歴任した方だっ
た。ただ者ではない雰囲気があります。自宅には平面パッフルの
大型スピーカーシステムがあるらしい。
これは町野会長の813 A級シングルアンプ。シングルアンプしか
作る気がしないらしいです。真空管アンプはトランスを使用するた
め歪みが1%台になる物が多いが、この機種は出来るだけ低歪
率を目指したアンプです。素直な聴きやすい音で私はこれが一番
良かった。だいたいこういう場で発表するアンプは明瞭度を上げる
ため中域から高域にかけて刺激的な音にしている場合が多い。私
からするとキンキンした音をさも良い音のように聴いている人が多
いのだが大いに疑問だ。少々音に物足りなさを感じるぐらいが丁
度良いバランスであると思います。女性ボーカルが如何に自然に
聞こえるかを私は判断材料にしている。
この方は富山県立大学工学科教授の平原氏。音響学が専門で
音声と聴覚などが専門分野らしい。この方もクラブ員です。
人が音を聴く原理の講演でした。耳に聴くための構造があっても
音と認識するのは脳であって一種のフィルターで音を聴いている。
脳は聴きたい音を選んでいる。など何となく分かっていることを具
体的に教えてもらえました。聞こえ方は人によって違うらしいが、
そういえば先ほどのキンキンした音も、製作者には最も好ましい
音に聞こえているのかも知れません。
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