ハーモニーホール小ホールでの演奏会です。
この演奏会は3月終わりに予定されたのだが新型コロナ感染の影響で
6月に延期。それも延期になり10月にやっと開催されたものです。
ハーモニーホールの他の公演も次々と中止になっていくので関係者の
方は大変な思いをされたことと思います。もっとも今回の開催はネッ
ト上でも正式にアナウンスされていないようで不親切な感じはします
。私はハーモニーホールの公演カレンダーで知ったのだが以前にチケ
ットを購入したものの開催を知らずにそのままになっている人もいる
のではないか。
福井バロックノーツは2009年に結成されたらしい。フルートの中
村範子氏、リコーダーの中林彰氏、ヴァイオリンの八木美沙子氏など
は福井バロックノーツの所属だが、ヴァイオリンの近藤諒氏は福井大
学医学部所属とされているし、福井交響楽団のメンバーも参加されて
いるようです。曲目はクヴァンツ リコーダーとフルートのためのト
リオソナタハ長調。パッヘルベル 3つのヴァイオリンと通奏低音の
ためのカノン。バッハ ブランデンブルク協奏曲5番、4番。テレマ
ン リコーダーとフルートのための協奏曲。カノンを聴きたくてここ
に来たようなものだがいずれも丁寧な演奏で良かった。少々の不満が
二つ。フルートの音が小さく感じた。女性の奏者なので音量が足りな
いのかと思ったが、フルートの音の出口をステージ側に向けているの
で客席側では小さく聴こえるようだ。チェンバロは電子楽器での演奏
だったが、音が小さくて音質も良いとはいえなかった。空気を切り刻
むようなチェンバロの音があってのバロック曲と思うのでこれは残念
でした。