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2015年6月17日 (水)

古いステレオサウンド誌を読む

ステレオサウンド誌は高級オーディオファイル向けの専門書であ

って、普通の人にはまるで縁無き雑誌であるわけだがその歴史

は古く1966年の創刊となっている。創刊時の物を読んでみたい

のだがこれは不可能であると思ます。先日1978年、昭和53年

発売の物を読む機会を得たので紹介したい。

008

ステレオサウンド誌は掲載写真が素晴らしく、暇つぶしに読むの

にはもってこいの本です。この方針は現在でも継続されていて手

抜き写真は一切見られない。ハイエンドのオーディオファイルを相

手にしているので当然ではあると思うが。

009
特集はスピーカーのテストです。大型のスピーカーが多いようだが

その中に山賊が現在も使用している1000Mが入っていて泣かせ

る。

012
執筆は先ず岡俊夫氏。映画関係の出身らしいが格調ある文章が

印象的だ。

014
菅野沖彦氏。録音技術者として有名だが、車はポルシェを乗り続

けるなどこだわりのある人だ。英語が堪能らしくてカタカナの多い

文が目立つし、有無を言わさず良否を判定するようなところが感じ

られる。

015
瀬川冬樹氏。自分で実験を繰り返して良い音を求めてきた苦労

人らしい。初心者にも分かりやすい文章だった。

016
長島達夫氏。新しい物好きで雑学も豊富だったという。

019

上杉佳郎氏。上杉アンプの社主だったがこの頃は真空管アンプの

製作記事を書いていたようです。読者からの質問を実に丁寧に回

答していて誠実な人柄が滲み出ている文です。自分の持つノウハ

ウを全く惜しみなく出しているのだから。

017
ステレオサウンド誌のテストに登場するということが一流品である

証でもあった。山賊も使用しているヤマハのスピーカー。

021
昭和53年当時、この本の定価が1600円ということはその頃か

ら高級な雑誌だったということですね。特集では本当に良い音を

追求しているという姿勢が感じられます。測定とか実験も豊富で

あって現在の編集方針も見直して欲しいものだ。桁が一桁も二

桁も違う高級外国製品をべた誉めする姿勢は飽き飽きです。

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